人間の行動様式には心理的な根拠があります。
夫婦がささいなことがきっかけで関係が悪くなる。
いったん悪くなり始めると、もう歯止めが効かないほど
どんどん気持ちが離れてしまう。
一度、その連鎖にはまると、どんどんひとつの行動様式が無意識に
繰り返されて坂を転がり落ちるように、夫婦関係が悪くなるのです。
夫の反応や妻の反応のツボはいつも大体同じです。
その人がなぜそういう行動をとるのか?という深い深層心理の
ことを説明するとき、大概は子供のころの生い立ちや家族の
状況に言及します。
本人はそれをまともに自覚はしていませんが、潜在的に
大きな原因があるのです。
敢えてそういう人生を自分で選択している。といえるのです。
日ごろはとても優しい人なのに、あるときはっとするような
残忍な行為をする。
この背後にある、「自我」というものに注目します。
夫婦の場合であれば、自分が親からの愛を受けられず
子供ながらにストレスになっている部分が結婚後に、現れます。
子供のころ、親に認めらないまま親の愛が欠乏して
成長した場合、体は大きくなりますが、魂は子供のまま
成長できずにいます。
魂も食事をして大きく成長していかなくてはならないのです。
結婚後「子供のころ、求められずにいたことを相手に要求する」と
いう形で現れていきます。
ですからいくら年を重ねても、子供のようなわがままを押し通したり、
平気でうそをついたり、まるで大人げない行動をとるのです。
それをまともに受け止め、相手を責めても改善はされません。
外には現れない、非常に深いところに原因があるからです。